近頃出会った本たち
ここ数週間で出会った本達。
見事に全て女性でした。私女好きなのね。
言葉は、女性のものだと思う。
私の本棚、8割は女性作家。
逆に音楽は男性のものだと、最近よく思う。
特に創作ということ、言葉を伴わない音楽ということに関しては。
最近、自分の女性性、ということを考えているから、手に取るのもそういう人の本ばかりみたいだ。
ゆううつでもしあわせでもテンション高くても、日々はただ流れて行くもの。
元気いっぱいじゃない時にこそ救われるこの人の目線の低さ。
この人の文章は、本当に静かな感じがして、好きです。
プレゼントされて読んでみれば、10代初めの、正義感と情熱と妙に覚めた大人っぽさとをバランスよく維持できなかった自分の小学生時代がよみがえる。ああ、私もこの子みたいだった。
小学生の自分が、著者と友達になって会話をしているような気分になった。
スピリチュアル本は、薄っぺらくて信用できないか(だって、全部現世のお金と愛と成功を目的にしてる!!)マニアックすぎて全く意味がわからないかどちらか。
けれどこの人の言っていることは、スピリチュアルじゃなくて、地に足をつけた人としてどうか、という生き方に焦点がちゃんと合っていて、哲学書として、読める。
よしもとばななとの対談もうんうん、とうなずけるし。
でもこの構成編集はどうなんだろうか。
この人の小説は、どきっとするタイトルがいつも秀逸だと思う。
大人の恋愛小説。本も、たまにどっぷりと恋愛モードを味わいたいときがあるけれど、そういうときに読みたいのは、私、この人と江國さんくらい。「恋は、人を蝕む毒です」という観点のない恋愛小説なんて、小説としてつまらない。だから、男性作家の恋愛小説なんて、青臭くてこっぱずかしくてなんか読めない。
それは私が女性だからなのかな。
ヨガを教えてもらった時、謎だったのは体に7つある「チャクラ」という存在。それ、ツボとは違うの?みたいな感じだったけれど、これを読んで初めて胸に落ちた。それぞれのチャクラに対応した体の症状や考え方の癖、クリアすべき課題があり、私今どの位置にいるのか、ものすごくはっきりした。「病は罪や罰としてその人に現れるのではなく、教えだ」という言葉が胸に残る。でも、ちょっと発想が西洋的かなあ。東洋の人が書いたチャクラの事を知りたいなあ。