最近読んだ本

帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。 (文春文庫)

高山 なおみ / 文藝春秋

小説が食べ物だとすれば、エッセイは、私にとって飲み物だ。

私の本棚だけから選びましたが、
江國香織、川上弘美、あたりが私にとっては水で、するすると何も違和感がなく気持ちよく入るとすると、
平松洋子、梨木香歩あたりはお茶で、(しかも平松さんは薬草茶だ)
三浦しをん、角田光代あたりは清涼ドリンク。
田口ランディ、よしもとばななはお酒です。

だとすると、読んだ瞬間思ったけれど、お初の高山なおみさんは、完璧にスープです!
しかもコラーゲンたっぷりの、動物質の、限りなく食べ物に近い、病人には飲めないハードなスープ!
濃かった・・・料理エッセイは大好きなので、ついつい気軽に手に取りましたが、
ずん。と胃もたれしそうな位重い。
水やお茶と、飲み口は似ているけれど、ちょっと違うんだよなあ。
すごくぎりぎりの線にいるんだけど、何かが違うんだよなあ。
それが好きなのか苦手なのかもわからないくらい、微妙なラインで違う。

こういうのを明らかに感じられるから、エッセイというのは面白い。
小説は、ついがっついて食べちゃうからね。

食欲がない最近、エッセイばかり飲んでいます。


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