答えは身体に。
「脳科学者」茂木さんがもてはやされるよりもずっと前、この本を読んですっごく興奮した。
友人が今読んでると言うので、読み返してみる。
その道の専門家の言葉とは、こうだろう、と胸に落ちる。
その人にしか語れない専門知識を、誰にでも分かりやすいように話す。
そして、研究対象に愛がある。
そうすると、そのものを全く知らない私にも、なんだか愛情が芽生えてくる。
専門家って、そういうものでしょう。
一方茂木さんは、私ものすごーく合わないのだ。
誰でも知ってる程度の知識を使って、おしゃれに語る。
その実、その中身はなんじゃい!とつっこみたくなってしまうのだなあ。
嘘くさいということは、多分、愛がないからなのだと思う。
この本は、脳の研究者の池谷さんと糸井重里さんが対談して、
さらにそれをポイントとして短くまとめているのだが、脳の特徴が、非常に端的に伝わる。
そして、対談の面白さもさることながら、そのポイントをを並べて見て行くと、
私たちが試行錯誤考えてたどりつく答えの多くは、
この身体がもともと持っている真実だということが本当によくわかる。
そう思うと、ただ生きてるってすごいぞ。
全ての答えを自分の体内に持ちながら、それをけして外から見る事は出来ず、一生を終える。
誰もが完璧にプログラミングされた生命なのに、なんで迷ったり悩んだりしなくちゃいけないんだろうね。
この本を読んでいた友人は、
「きっとそうしないとつまらないから、わざわざそうするんだ」
と、言っていた。
ほんとだなあ。
私たちの気持ちなんて関係なくて、生命が本質的にそれを求めているだけなのだな。
ダイナミックに生きる事。
作っては壊し、時々生命の危機に飛び込んで自分の能力を開きながら、
止まる事は、命にとって死を意味するから、常に変わり続けいくことは、
命ある物の大命題なんだ。
…今やっているむちゃくちゃが、まあこれは、生命プログラミングだと、少しあきらめがついた。
いいんだな、このままで(笑)