おわり、はじまり

ふくふくやの舞台から一夜明けて、いまだ心ここにあらず。

10日間の長いステージに、「社会復帰できるかなあ」と出演者が言っていたけれど、
あんなに濃い真実の時間を生きていたら、こっちの世界の方が嘘みたいに感じる。
しかし、その行き来こそが、舞台の醍醐味な訳で、戻ってこないと次がないからなあ…

人を憎んだり恨んだり、愛したりということがテーマだったこの作品の上演中に、
私も奇しくもそのテーマが私生活にかぶさり、本当にしんどい公演期間だった。

でも。

この舞台によって何か厄を落としたような、清々しい気持ち。
本物の舞台は、祈りであり、捧げものである、と考える主宰の想いのお陰だと思う。

それにしても驚いた事に、制作をしていて初めて、全ステージを一部分づつ見れてしまった。
幕の介錯と、場内担当だったからなのだが、奇跡だ!とちょっと思った。
毎日変わりゆく舞台、毎日変わるお客さんの反応を、初めて身体で感じる事が出来た。

生きている舞台は、すごいな。
ますます好きになった。
ますますやりたくなった。

とりあえず、半社会復帰して、明後日のまた大好きなライブに備えよう。


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