立ち居振る舞いの美しさ

連休明けに初日を迎える劇団ふくふくやの稽古に顔を出す。

初めてお手伝いしてからからもう、7〜8年経つのだろうか。
制作を離れた時期はあっても、ずっとお手伝いをして見続けてきた劇団だ。

私の今までの好みからはほど遠い、こてこての笑い、うるさい芝居、熱いストーリー(笑)
なのに、私は最初に見たときから掴まれっぱなしだった。
毎年毎年、「今回は好みじゃないかも」なんてほんのちょっと心配しつつも、
結局毎年掴まれる。

特に、私は稽古に心ふるえる。
通し稽古を今日も見ていて、彼らの所作の美しさにみとれる。
ドタバタとせわしない芝居なのに、芝居の動きはもちろん、出ハケ、転換などの動きがとても美しいのだ。
信頼のおける舞台監督初め、主宰の山野海、若手劇団員、そして毎年半分は入れ替わる客演の俳優に至るまで、みんながみんな、本当に丁寧に舞台の中を動く。

そこに見えるのは、舞台への愛と敬意だ。
一見、けして美しく見えない(失礼)ドタバタ劇のなかの、静かで冷静な部分。
感情や勢いにまかせない丁寧さを、客からは見えない部分に見る時、ああ、だから私はこの劇団が好きなのだなあと思う。

連休明けの9日から20日までの長丁場。
是非、観にいらしてください。

ふくふくや


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