この国の文化を…

この国が、文化を大切にしてこなかったツケを、今実際の舞台の場で痛感している。

国家がとか制度が、とかじゃなくて、人々が、大事にしてこなかったのかもしれない。

音楽家はもう、音楽を見つめているだけではダメだ、
この国全体を何とかしなくちゃ、音楽の質だけが上がるなんてことはあり得ない。
芝居もそう。

それでも、できることは一つ一つのステージでしかなくて、その中に、イデオロギーじゃない大きな視点をどれだけ込められるのかということが、私のテーマになりつつある。

豊かな才能の外国人アーティストをたくさん見て、なんつーか、敗北感という意味じゃなく、悔しさでいっぱいの今日この頃なのです。

とはいえ、人々が大事にしてこなかった文化が、今逆にこの国の人たちの生きる力になるということもまた、私は確信してます。
飢えて死ぬ人より、心を病む人の方がおおいこの国だもの、文化芸術の出番でしょ。

そこに命をかけなくてどうする私、と思います。


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