動いてる人は絶望してない

先週、地元飯能で行われた映画の自主上映会「日本と原発」に行ってきました。
おどろくことに満席!
私は明快に原発は止めた方がいいと思っているけれど、
そう思わない人がたくさんいるのも知っているし、
それ以上に「関心を持たない」というポーズを決めている人が多いのも見ているから、
こういう重い映画は関心が薄いのではないかと思っていた私は、申し訳ないような気分に。
地元にも知りたい人、考えたい人はたくさんいるのだな。

映画は、ある弁護士が創ったもの。
東日本大震災の様子、そのときの原発の様子を、後から判明した資料でさかのぼって検証し、
当時の人たちの証言や、原発によって避難した人たちへの聞き取り調査など、
とにかく細かく!詳しく!!盛り込んでいます。
今更ながら、当時起こっていた事の恐ろしさに愕然としつつも、
あまりの情報量に、まるでテスト前のまとめのようで呆然、ともしました。

というわけで、細かすぎる内容への感想は省くとしても、
私がああよかった!とすごく思ったのは、
みんないろんな方法で、闘っているということでした。

映画を作った弁護士は、原発訴訟の弁護団。
あらゆるところで原発の訴訟を起こし、その裁判に勝ち続ける事こそが、
日本の現状を変える、と確信している。

一方、飯田哲也さんのように、自然エネルギーは絶対に発展していく、と確信を持ち、
それを進めている人もいる。

その他にも、専門分野の中で発言している人が、たくさん出てくる。
もちろん原発避難者自身で、声を上げている勇気ある方もいる。

彼らに共通するのは、自分が確信を持てる専門分野を武器に原発と向き合っており、
そういう人たちは何が起こっても次の対策を考え、粘り強く続け、けして絶望しないということ。

いろんな考え方や動き方、闘い方があってよくて、
自分の専門を活かせばいいのだ。
あ、別に映画はそんなことは全然言ってはいないのだけど(笑)
私はそこが大きな希望になったのでした。

まずは考えることなんだよなあ。
いろんな意見があるのは当然で、それに振り回されて「分からない」と
思考停止することが一番危険。
もちろん自分の考えに凝り固まるのはつまらないし、
いろんな生き方、考え方の人に出会ったら、自分の考え方を柔軟に微調整しながらも、
芯の所で部分では、自分がどんな価値観を大事にしたいのかをちゃんと「分かって」いたいなあと思いました。

そして、周りの反対の声に、ただ単に追従するのではなく、
自分オリジナルな、ワクワクするような、確信の持てる動き方をすること。
これから長い間、原発とつき合っていかなければいけない日本人は、
それをみんな一人一人考えた方がいいんじゃないのかなあと思いました。

まずは、私、東電から電気買うのやめたいんですけど(笑)
ちいさな地元電力が各地に生まれているのを見て(私が何度も行ったゆかりの場所も!!)
地元にも出来ないかなあ、と思うのでした。

ちなみに、映画の詳細はこちら。
全国で上映会が開かれるそうです。
映画「日本と原発」


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