うるさい芝居にも品がある訳@ふくふくや レビュー

うるさい芝居にも品がある訳@ふくふくや

ふくふくや「カランのコロン」を観に行く。まだまだ上演中なので、ネタバレしないようには書きますが(無理かも)、前情報が気になる方はスルーで。 昭和のはじめの浅草、小さな食堂に集まる芸人とヤクザと踊り子たちの 奇妙なバランスで成り立つ陽気な暮らし。 そこに大阪からある人がやってきて… レトロ感あふれるセ…
パントマイムと一人芝居を観る レビュー

パントマイムと一人芝居を観る

先週になりますが、地元のストレッチ教室でのスタジオ公演に初めて行ってきました。 一軒家がストレッチ教室のためのスタジオとして整備されていて、小さな公演も行っているらしい。 劇場では味わえない実験的な、目撃体験。そんなスタジオ公演は大好き。 特に、初めての場所、初めての人、初めての作品と出会うことは。…
ものづくりのまちで モノレビュー

ものづくりのまちで

だだ漏れすぎる財布を買い替えに、夕方急きょ東京下町蔵前へ。 これまで出かける度に各地でちょこちょこと、いくつかお店を覗いていましたが、本命は蔵前。あそこはものづくりの街。 お気に入りの文具店「カキモリ」のある周辺に、手作りの革のお店がいくつもあったなーということが、記憶の片隅に残っていました。 とり…
訳がわからないおもしろさともどかしさ@東京演劇アンサンブル「ミラー」 レビュー

訳がわからないおもしろさともどかしさ@東京演劇アンサンブル「ミラー」

東京演劇アンサンブルとパレスチナのイエスシアターの共同製作「ミラー」を観る。 観たあとに、わけがわからない、というのは、外国作品によくあるけど、嫌いじゃない。 自分の価値観やセンスで計れないものが出てきて、脳と心が混乱するという体験は、 実体験ではなかなか得られないし得られても気づかないふりしてスル…
制服を脱ぎ捨てる者 エッセイ

制服を脱ぎ捨てる者

私は音楽に関わる仕事をしていながら、自宅ではほとんど音楽を聞かないのだけれど、 「定額聴き放題」という最近のシステムがどうなのか、自分でどう感じるのかを確かめたくて、 Apple Musicを始めてみた。 Apple Musicを聴きまくって思うことには、 日本のポップス界のアーティストの違いって、…
ホスピタリティを貫くためには プロデュース

ホスピタリティを貫くためには

ホール受付(表方)責任者のお仕事、なんとか無事終了。 大変だったがやはり楽しかった。 仕切りは久々でドキドキしたけど、物販の会社の方にも 「プロの仕事を見た」と言っていただけて、嬉しかった。 やっぱりホール大好きだ。 こういう仕事、以前のように個人で受けたい。 でも、それにはプロの制作パートナーが絶…
私には、欲がある。 エッセイ

私には、欲がある。

私には夢がある、なんて話は、青臭いながら未だに仕事仲間とすることもあるけれど、 「私には欲がある。」 そう、人前でふと口にして、なんだか泣きそうになった。 それが夢ではなくて欲であることが、うれしくて。 その欲をうまく語ることはできないけれど、 例えばこういうこともひとつ。 私は見ていないけれど(T…
もはや伝統芸能な鬼太郎。人形劇団ひとみ座 レビュー

もはや伝統芸能な鬼太郎。人形劇団ひとみ座

夏の会議で、ずっと一緒のチームでプレゼンを聴いていた人形劇団ひとみ座。 そのプレゼンにすっかり感化され、これは是非ともしっかり観たいと思っていたのだけれど、 スケジュールが合わず、今観られるのが、「ゲゲゲの鬼太郎」‥うーん、夏休みっぽい(笑) 興味は、正直あんまりないけど、観てきましたよ。 でも、家…
真摯な取り組み@ちゃんぷるー レビュー

真摯な取り組み@ちゃんぷるー

児演協主催の芝居「ちゃんぷるー」をみてきた。 子どもの舞台芸術に関わる団体が、それぞれの劇団の枠を超えて一つの作品を作る試み。 いいな、こういうの。 お芝居って、カンパニーならではのチームワークが強みなものもあるし、 プロデュース制で全然違う風が入ることの面白さもある。 どちらが優れているかではなく…
「沖縄 空白の1年」をみてメモ エッセイ

「沖縄 空白の1年」をみてメモ

私の亡き父は、本土に(パスポートを持って)来てから、 自分の名前の読みを本土風に変え(沖縄の名前は漢字音読みで、ちょっと特徴がある)、 沖縄出身を長く隠してきたそうです。 それは本土での沖縄人差別がかなりあったからだということを、のちに母から聞きました。 戦争のことは絶対に語らなかった祖母は、 沖縄…