ブックレビュー

500字書評:人新世の『資本論』 コラム

500字書評:人新世の『資本論』

「資本主義はもう終わる」と半ば直感的に感じたのは2017年頃。 小さくて有機的なコミュニティが同時多発的に増える一方、拝金主義も跋扈して、その断絶に愕然としていた頃だ。 私より10年若い斎藤幸平さんのこの本は、緻密なマルクス研究の上に立ち、真っ直ぐに資本主義を「終了宣言」させている。見事な説得力。 …
500字書評「仕事の話」 ブックレビュー

500字書評「仕事の話」

普段、本は電車の中で読む。ひとやすみのカフェで読むこともある。東京に行って帰ってくるあいだに一冊読み終えるのがいつものペース。 だが、都内に出ることも電車に乗ることも控える今、私はこの本を家で読んだ。布団の中やお風呂の中で。部屋の中で陽が落ちて薄暗くなるのにも気付かずに読んだ。何日もかけて、ゆっくり…
センスの違い痛感「コンテンツの秘密」を読んで ブックレビュー

センスの違い痛感「コンテンツの秘密」を読んで

川上量生「コンテンツの秘密」を読む。 鈴木敏夫さんの本が好きなので、「ジブリの仲間たち」を読んで、 その中に川上さんがプロデューサー見習いで入ったという記述を読み、 アナザーストーリー的に手に取った本でした。 ん〜、私にはどうにもつまらなくて… なんだか、人の言葉の分析だけで終わってる感じ。 「〜ら…
方法ありきじゃなく、想いありき「広報の仕掛け人たち」 ブックレビュー

方法ありきじゃなく、想いありき「広報の仕掛け人たち」

こういういかにも、な本はあまり読まないのですが、 広報のノウハウものではなくて、制作の裏側のストーリー。 現場(会社や行政)の担当者、またPRを担当した会社の担当者相互の取材で進んでいくので、 それはそれで面白く読みました。 ユニークなPRとその苦労話が数々紹介されていて、 電通と組んだスタバの期間…
「なぜアーティストは生きづらいのか?」 ブックレビュー

「なぜアーティストは生きづらいのか?」

この本を勧められて今読んでいます。 なんか、身のまわりに、思い当たるアーティストが片手じゃおさまらない… 常々対応してきた人には超基本!な内容かもですが、わかりやすいので、本人や、身の回りの人が読んでおいて損はない。 人としてダメなやつ。 と言われたって、その人の作る音楽(その他のアート)が素晴らし…
跳びはねる思考 ブックレビュー

跳びはねる思考

「跳びはねる思考」林田直樹さん この人の文章、とても美しい。 深い。文章は、人を表す。 愛嬌の良さやおしゃべりの流暢さは、そんなに重要じゃない。 だって、会話の出来ない自閉症の彼のエッセイの、なんと知的でセンシティブな事。 音楽について答えたわずかな文章にも、涙が出ました。 コンサートで障害を持つ方…
おむすびに祈りを込めて ブックレビュー

おむすびに祈りを込めて

森のイスキアの佐藤初女さんが亡くなった。 お会いするチャンスはとうとうなかったけれど、 彼女の本は私の食のバイブルの一つ。 おむすびの祈り 「森のイスキア」こころの歳時記 (集英社文庫) 価格:723円(2019/5/24 09:03時点)感想(9件) 体調がものすごく悪くかった10数年前、 何を食…
混沌とした棚のなかから出会う ブックレビュー

混沌とした棚のなかから出会う

電車移動する時にはいつも本。 タブレットもついつい見てしまうけど、やっぱり時を忘れて集中してあっという間に目的地に着くには本しかない(ま、たまに目的地を過ぎてしまうけど) 地元の駅には、「かえる文庫」という便利な本棚があって、 本来は図書館で古くなった本を置いているのだろうが、自由に持って行って、自…
「丁寧な暮らし」ってなんぞや ブックレビュー

「丁寧な暮らし」ってなんぞや

ナチュラリスト系の記事を読むと近頃非常によく出てくる松浦弥太郎さんという名前。 一度はちゃんと著作を読んでみたいなと思い、 長めの移動の一日、つい2冊買ってしまいました。 いつもの毎日。 そして 松浦弥太郎の新しいお金術 期待して読みはじめた。 こだわりの丁寧な生活。 シャツはいつも白いオックスフォ…