点と点を繫げるまで

数年前から気になっていて、行きたいなと思いながら、
毎年2月の決算の嵐に心折れていたのですが、
今年やっと初めて行きました。
TPAM国際舞台芸術ミーティングin横浜

パフォーミングアーツ大集合!みたいなショーケースと、
世界中から集まる舞台関係者のミーティングの場。

音楽に限らず舞台芸術の世界の流れがどこにあるのか、
そのなかで音楽が打ち出せることがなんなのか、
そもそも自分たちが突き詰めていきたいことはなんなのか、
そして日本だけでない活動の場の可能性など、
山ほど知りたい事があって出かけました。

ぱっと見、半分は確実に外国人だし、
交わされてる共通語は英語で、あまりわからないし
何よりパフォーミングアーツに関わって来たことはなく、
知り合いもいないのでアウェイ感が半端なかったけど(笑)

1回30分×2日間、テーマ別の少人数ミーティングが面白かった!
いろんな立場の人たちが自分たちのテーマをプレゼンしていて、
タイトルだけ見て、興味のあるものへポンポンと飛び込んで話を聴く。
(まあ主に日本語や同時通訳がついてるやつ笑)

フラットな制作者のネットワークを作る試みがいくつかひろがっていることや、
いろんな助成金やフェローシップのシステムが、短期的な成果を求めずにアーティストを育てようとしていることや、
小さな街がアートを育て、地元の人たちと共有していこうとユニークな取り組みをしていること、
そして、劇場での観劇サポートやバリアフリーの問題が堂々と当事者たちから語られていること、
とにかく視野の広い様々な角度からのミーティングに触れて、
自分の小さな部屋の窓が開いた気がしました。

本当に創りたい世界を実現するために、同じキーワードを持つ人と話す事だけでなく、違うキーワードの人たちとも交り合うのはとても大事なことだなと痛感。

一方、音楽に特化して深化して作品づくりの在り方を追求していく事と、
子どもに舞台芸術を届ける事ももちろん大切で、そのためにこそ違う場所で何が学べるか、ということなんだろうなと思う。

とにかく今、自分が直感的に気になるポイントを網羅して行く中で、
自分独自の立ち位置が定まっていくのだろう。
今、いろんなことを学ばなければ頭打ちを食らう、
同じ言葉が通じる人達の中で安心してると、きっと煮詰まるという、
妙にざわつく自分の中の焦りを、有機的なことへ昇華していきたい。
自分の中からなにが出てくるのか、全然わからないけど、
この点と点が繋がるときが必ず来る。

ミーティングの他に、公演やシンポジウムもいくつか観たのですが、
それについてはまた改めて。