食と文化は繋がっていると思うから

少し前に、生協の一つである「生活クラブ」に入りました。
以前入っていた生協(パルシステム)よりも規模が小さくて、なおかつ食に対する安全の考え方がより厳格。市販品を扱っている割合もとても低い。

私の回りでX-jamの音楽活動を支えて応援してくれる人たちに、この生活クラブの人がとても多い!自分の住む地域以外で公演をしても、「生活クラブ」の名前がそこここに出てくる。

つまりきっと、食に関心があるということは、文化も大事にしているということ。
元々が、受け身で買う大量生産の食べ物ではなく、自分たちが欲しい安全な物を生産者に作ってもらって、ちゃんと生産者を支えようという意識の団体だから、文化に対しても全く同じように接してくれるのです。

そんなありがたさを常に感じていたのに、入らなかったのは、とにかく自分の生活がままならなかったから(笑)

過去パルシステムも、らでぃっしゅぼーやも大地を守る会(それぞれに良かった)も、試してみたけど使いこなせない。
家にいる時間が短すぎて、食べきれなくて、申し訳ない事ばかりで、正直自分に懲りていた…計画性のない自分には宅配は無理だ〜!と。

ここ数年で生活パターンが落ち着いて行き、生活クラブは少ない量で注文も出来るようで、
自分でコントロールしながらつき合えるかな…と思いはじめ、
さらに「クリーン電力の共同購入」が近いうちに出来るようになる!というのも決め手の一つとなり、身の回りのなかでは超遅ればせながらの加入。

自宅まで担当者が説明に来るとか、地域毎の支部の担当者がサンプルもって挨拶に来て下さるとか、…正直、め・ん・ど・く・さ・い!
でも、やっぱり受け身だった自分の意識が、そういう事一つでも変わってゆく。
何を頼んでも、とりあえず私が望む安全は担保されてるというのは、やっぱりすごくありがたい。
つい最近、地元の有機醤油が自分の生活圏内のスーパーでは取扱いをやめてしまい、ほんと、3店回って見つからなくてがっかりした記憶が。同じく地元のこだわりのマヨネーズもいつのまにか、店頭からなくなってた。最近特にそういうことばっかり。
生活クラブが、それを取り扱っているわけじゃないのだけれど、同じように志あるメーカーを継続的に支えているというのは、だから使う側にとっても重要な事。
もちろん生活クラブにはない、今まで使って来て大事にしたいお店やメーカーに、その方が美味しい物も当然あるし、そこも応援しつづけるけどね。

何より、自分で作る料理が母の味になるのがびっくり!懐かしい味!
実家は昔から生協の共同購入だったのだけれど、それに近い味が、今も生活クラブにはある。
これ、パルシステムの時にはなかったし、共同購入を辞めた今の母の味にももうない(笑)
私が子どもの時にせっせと安全な食を求めて、私の身体を作った母。
なのに私といえば10代後半から20代は、超はちゃめちゃな食生活で、外食と栄養機能食品とコンビニ食に染まり切っていたというのに(笑)記憶って、ちゃんと残っているんだな。

そして身体に取り入れるものは、回り回って自分が関わる舞台の質にもきっと繋がってゆくものだから、今度こそ使いこなせるように、生活の質のコントロールを身につけようと、心するのでした。