センチな夜
2016年6月16日
2018年1月30日
数年前に一緒に仕事をした人とばったり会って話をしながら、
会えば変わらないトーンの相手に、その当時の事を思い出していた。
X-jamの他に4団体くらいの外部制作をしながら、
それでも全然暮らせないからライブハウスやホールや企業受付のバイトもかけもちして、
次から次へと来る公演を乗り切ることに必死で、
生活にも必死で、とにかく圧倒的に長期ビジョンが足りていなかった。
そして、自分の周りの事だけに必死で、当然近視眼的で、社会をちゃんと見る事もできていなかった。
今もとても足りているとは言えないけれど、
すぐに結果が出ない事を、3年先を見越して始めてみて、
それが実るということを、今は知っている。
私たちの表現活動が、社会や政治と切り離せない、そこに簡単に振り回されるのだという事も、今は肌で感じる。
あれはあれで心底充実してたし、場数を踏んだし、
とにかく舞台愛だけで乗り切ったし(笑)
あの時しかできないことだけど、今は、いる場所が違う。
あのとき、あることを決めたから、だと思う。
そして決める背中を押してくれる先輩達がいたから。
そうじゃなかったら、今、どうなっていたんだろう。
久々に、ちょっとセンチになる夜なのでした。