生の音に号泣した話

緊急事態宣言中は、うちのX-jam Studioも基本的にレコーディングもリハーサルもストップしていて、私も打ち合わせ以外はしばらく自宅での仕事だったので、今月、ようやく一つ、音楽リハーサルを行いました。

マリンバ奏者の方のソロ。

仲良くさせてもらってるので、もちろん過去に何度かステージでの演奏を聴いたことがあるし、緊急事態宣言前もリハーサルをしていたので、特に目新しいことはないはず。

と思っていたのに、久々に生の音を聴いたら、気づいたら私号泣してた(笑)

自分で自分の反応にびっくり。
「感動した」とかいう「心」の部分はどこも通っていないんです、ただ、耳から入ってきた生の音に体がとんでもなく反応した。

ここ数ヶ月、基本的にはずっとスピーカーやイヤフォンから音楽を聴いてきた。
画面越しにいろんな人の演奏を観てきた。
絶対に生で見られないような世界的アーティストもみることができた。
まあ、これでも音楽は音楽なんだよね。と思ってきた。
画面越しに音楽を聴くことになんとなく慣れてきていた。
数々のライブ配信、生じゃなくても、ないよりはずっといい。と、思おうとしてた。
(ただし、うちでそういうことをやろうとは思わなかったし、オンライン合奏や合唱のプロジェクトは私的には無理があってほとんど観なかった。そのことは別の記事で書きたいと思う。)

でもさ、生の楽器が目の前にあって、そこから音が出た瞬間、意識の範疇外で泣けたの。

部屋全部が鳴って、響いて、自分を包む。演奏者の空気が、打鍵と呼吸と一緒にダイレクトに届く。体の中が、響く。
今までも体験していた(というか提供する側だった)のに、こんなにリアルな音に力があるということを、ここ数ヶ月ですっかり忘れていたのでした。

逆に演奏した彼女からしたら、ずっと誰にも聴いてもらえない音楽を一人で練習してきたから、リハーサルの立会いといえども、一人でも聴く人がいることへのものすごいエネルギーの違いを感じたらしい。

この相互作用、体感しないと、わからないんだな。
こんな原点みたいなことすら、数ヶ月で忘れちゃうんだな。

人は生の音に反応する。音楽以前の、まず「音」。
そのことを身をもって体験できてよかった。
これからいつかお客様を迎えてまた音楽を届ける時に、このことは絶対忘れないと思うから。


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