この町の財産

ここ数ヶ月、時間はあれど、
自分たちの今後の舞台の仕事がどうなっていくのか、舞台芸術の役割とは、みたいなことをずっと考えていて、
せっかく地元飯能に引きこもっていても心はあさっての方向へ向いていました。

が、
やっと最近近所のカフェのテイクアウトを探したり、近所散歩したり(これはずっとやってるけど)、地域の問題が目に入ってくるようになってきました。
(今まで目に入ってたけど、心に入ってこないくらい自分に余裕がなかったのだと思います)

地元界隈で大問題になってる加治丘陵のメガソーラー&サッカーグラウンド問題、慌てて情報追っかけて市の回答書読みながら、まだ市が「発展可能都市」を掲げていることにまず根本的な疑問を感じました。

最近読み返した内田樹さんの「ローカリズム宣言」には、タイムリーに、「成長社会」から「定常社会」へ、というテーマが貫かれています。
つまり、昔の日本のように、今ある環境を子孫に残す、ということを大事にした考え方。
一度壊したら元に戻らない「資産」が、日本の自然環境だということ。

ローカリズム宣言 「成長」から「定常」へ守るべきは「お金」よりも「山河」。若者よ、地方をめざそう! 「脱「経済成長」」「国家の「株式会社化」」「「廃県置藩」のすhonto.jp

「ローカリズム宣言」には、

「これからの日本はかつて経験したことのない人口減、高齢化局面を迎えます。
その未曾有の危機的状況に臨んで、貴重な国民資源を捨て値で叩き売っても当期利益の増大をはかるのか、それともこの山河を守る定常的システムを周知を集めて設計するのか、重大な国民的決断のときを迎えようとしていると僕は思います」

とあります。

この問題、飯能市が消滅可能都市でもなく、発展可能都市でもない、定常都市になれるかどうかの「重大な市民的決断のとき」なのかもしれません。

飯能市は、今回の定額給付金もさっと配れてしまうくらい小回りがきくコンパクトな市だし、それこそ山奥の学校は分散登校も必要ないくらいの小規模校があるような地域です。
売りは自然観光、街中から徒歩圏内に美しい山道も美しい川もあって、なおかつ暮らしに必要なものはほぼ揃っている。都内にも1時間で行くことができる。
クリエイターたちがたくさん住んでいて、小さなコミュニティがたくさんある。
地場産の野菜もどこでも買える。(コンビニですら買える笑)

とっても気に入っている町です。

だから、定常的な暮らしをするにはとっても向いている。そこを売りにしなくてどうする?と思うのに、いまだにやっぱり「発展可能」を目指してる。
心の豊かさの面で言えばすごく発展する可能性はあるけど、その可能性って「メガソーラー」みたいな「メガ」つける発想じゃない(笑)
この外出自粛期間にほぼストレスを感じなかったのは、足を伸ばせば人のいない山道に入れるこの町に住んでたからだと思います。(記事のカバーフォトはマイ散歩道)

こじんまり、地域で幸せに生きていく方法を、ほんと今、考えるべき重大局面だなと思う。

私は市民としては新参者なので、過去にどういう決定プロセスがあったかは全部わからないのですが、これから注視していきます。

阿須山中土地有効活用事業について 市の回答
https://www.city.hanno.lg.jp/article/detail/4539

開発予定の現場はここ。


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