フリーランスの確定申告 e-taxってなんなん(怒)

フリーランスには毎年の憂鬱なシーズン、確定申告の時期がやってまいりました。

何年やっても数字の意味が一個もわからない私ですが、とりあえず、ここ数年は「やよいの青色申告オンライン」に超助けられています。
とりあえず複式簿記のなんたるかが全くわかっていない私でも、見よう見まねで決算書まで作れる!(合ってるかどうかはイマイチわかんないけど)

いつもは、その弥生のデータで申告書と決算書を作り、プリントアウトして郵送するだけで、とりあえず申告を済ませていました。

が、今年からe-taxの簡素化が始まって、一度税務署でIDとパスワードを発行してもらえば、マイナンバーカードやカードリーダーがなくてもe-taxが使えるらしい!と税務署から案内をもらい、めずらしく税務署まで出向いて年明け早々に手続きしましたよ!(税務署員にパスワードが丸見えなゆるゆるなセキュリティに呆れつつ・・・)

だって、そうすれば弥生のデータがそのままパソコンで送れるんでしょ!支払い調書やマイナンバーの添付書類もいらないんでしょ!?というわけで、弥生のデータをe-taxで送るためにデータダウンロードしたものの、私のパソコンでは拡張子がうまく認識されず四苦八苦。

とりあえず拡張子は変更して、e-taxソフト(web版)サイトに行って、データをアップロードしたけれど、

送信ボタン押した後に、まさかの、電子証明書必要・・・

それがいらないと思ってIDとパスワード取ったんですが。
国税庁のQ&Aを探すこと小一時間、
「会計ソフトのデータで申告するには、IDとパスワードだけでは無理!電子証明書が必要!」ということがようやく判明・・・

じゃあどうすりゃいいのよ、とわかりにくい国税庁ホームページをうろうろすると、
ソフトとは別の「確定申告作成コーナー」はIDとパスワードで申告できる!
しかしですね・・・会計ソフトのインポートは一切できず、すべて手入力。

手入力ですよ。
まず申告書の収入額(月々の)支払い調書の支払先、住所(何箇所あんねん)、そして、別途決算書の作成も、手入力!
各経費の金額も、家賃支払先も、ローンの支払先も、減価償却も、ぜんぶちまちま入力して、最後に貸借対照表まで手入力ですよ!
弥生会計のデータを一度プリントして、それ見ながら入力するアホらしさ

確定申告作成コーナーの手入力で出来上がった申告表&決算書は、弥生会計と寸分違わぬ書類たち・・・アホか。

省略できたのは、支払い調書や控除の証明書類、マイナンバーの本人確認書類のみ。

だったら全部揃えて印刷して郵送する手間の方が早いじゃん!
何より腹がたつのが、ホームページをぐるぐる巡らないと、「ID・パスワードでは会計ソフトから直接送信できない」ということが全然わからないこと。自分のやり方に問題があるんじゃないかと、あちこちなんども見返して、やり直して、やっとそのことを知る・・・会計ソフトにも注意書きはないし、e-taxも最後に提出ボタンを押してからその表示が出る。

なんなのこの時間の無駄使い。あらかじめ書いておいてくれれば、税務署なんていかずに今年も郵送したのに。

楽になるから「マイナンバーカード作ればいいじゃん」ってそういう話じゃない。

騙された気分で、鬱々と送信ボタンを押し、これを毎年やるうっとおしさを考えたら、申告書をプリントアウトして、全部封筒に詰め込んで送る、原始的な清々しさの方がずっと気持ちいいじゃないか、と思ったのでした。

確定申告って、フリーランスにとっては通知書のようなもの。
今年の取引先の支払調書を見ていれば、新しい出会いや、縁が切れてしまった会社などその年の仕事の傾向が見えるし、自分が地道に頑張った収入の成果もわかる。数字と数字に表れない人間関係まで申告書の中に入っている。
単に税金の申告じゃなくて、一年の仕事に向き合う作業なのだ。

めんどくさいけど、人任せにしたくない、なるべく理解したい。そして、少額だって税金を払うという行為を誇りに思いたい、という気持ちを簡単に折ってしまうその無意味な煩雑さ。使いやすくしようという心意気の感じられない国税サイト。もう誠実に申告しようとする気持ちが薄れます。

それでも、真面目に申告し続けるしかないしがない少国民。ほんと、どうにかならんもんですかね?


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