作品の依って立つ場所 レビュー

作品の依って立つ場所

映画「母と暮せば」観ました。 山田洋次監督最新作。 まだ公開まもないので、ネタバレしないよう…いや、無理かもしれんが。 広島を描いた井上ひさしの「父と暮せば」へのオマージュ。 私自身、芝居でも映画でも何度も見てるし、自主公演に関わったこともあるので、 どうしても意識して観てしまいますが、この作品への…
師走に、走り抜ける決意 エッセイ

師走に、走り抜ける決意

今年の仕事や会計のまとめに入るシーズン。 (クリスマスとか、どんだけ無関係なんでしょうか) がんばったなと思う所と、足りなかったなと思う所。 そして、来年挑戦したい新しいこと。 そのために今しなくてはいけないこと。 そんなことをノートに書き出しながら、 こんな事を出来るのは、奇跡のようなことだと思い…
混沌とした棚のなかから出会う ブックレビュー

混沌とした棚のなかから出会う

電車移動する時にはいつも本。 タブレットもついつい見てしまうけど、やっぱり時を忘れて集中してあっという間に目的地に着くには本しかない(ま、たまに目的地を過ぎてしまうけど) 地元の駅には、「かえる文庫」という便利な本棚があって、 本来は図書館で古くなった本を置いているのだろうが、自由に持って行って、自…
アートには名も立場も上下もなく エッセイ

アートには名も立場も上下もなく

先日上野で、3つの展覧会をはしご。 ひとつは、見逃したくなかったモネ展。東京都美術館。 特別に印象派好きなわけではないので、あんなにたくさんのモネの絵をいっぺんに見たのは初めて。 印象派の代表作のような絵を、生で、しかもある程度距離を取ってみるすごさは印刷物には変えがたく、興奮したけれど、 若い頃の…
運命の相手を夢見て… モノレビュー

運命の相手を夢見て…

毎年この時期はふらふらと放浪中。手帳のことです。 一番長く愛用したほぼ日手帳は、紙質、フォント、全て好きだったのだけど、 どう頑張っても、一日一ページを使いこなせず、文庫サイズは小さすぎ、A5にしたら重すぎる。 月間ページは、欄が大きくないと嫌なので、A5サイズは必要。 印刷色は2色で十分! 月曜始…
鍼灸初体験 エッセイ

鍼灸初体験

「自然の中でしか癒せない疲れがある」とか言っておきながら、 久々の登山で参ったのは足腰ではなく、なぜかある朝、首が回らなくなっておりまして… 身体の使い方がなってないのですね〜 腰痛とはもう長いお付き合い、そこそこコントロールできているのではと思っていたけれど まさかの上半身はノーマークでした… い…
生きている舞台。生きているピアノ。 レビュー

生きている舞台。生きているピアノ。

オペラシアターこんにゃく座の「森は生きている」を観ました。 小学生の頃、劇団仲間の同じく「森は生きている」を母に学校を早退させられて観に行った懐かしの作品。(内容よりその事が印象強いのも何なんですが笑) こんにゃく座のもその後観ていて、他にも大好きな保育園で歌っているのを観たりもしているのですが、な…
生と死の混ざり合う、屋久島の森で。 エッセイ

生と死の混ざり合う、屋久島の森で。

久々の一人旅は、直前に決行をきめた屋久島。 もう10年くらい前に読んだ田口ランディさんの「ひかりのあめふるしま屋久島 」を再読したことと、昨年屋久島に行った若い友人の素敵な写真がきっかけで、今年行きたい!と思っていたのだった。 それにしたって10年くらい山歩きをしていない私、体力は落ちてるだろうし、…
初めての石巻と、パリのテロと、中東と。 エッセイ

初めての石巻と、パリのテロと、中東と。

初めての公演先の石巻へ、初めて仙石線に乗って、一人で向かった。 仙台と石巻を結ぶ仙石線はようやく今年の5月に全線再開したのだそう。 松島を通り過ぎる風光明媚なはずの車窓の風景は、かなりの距離に渡って造成地。 ダンプやショベルカーが何台も作業をしていた。 東北は本当にがんばっているのだ、今も。 正直言…
美容師に宣戦布告され続ける… エッセイ

美容師に宣戦布告され続ける…

今年何度目かのヘアカット。 今までは都内の自然派美容室に行ったり、地元の美容室を使っていましたが(そこもあまりパーマ液やシャンプーの臭いがしなくてよかったのだが) 今年に入ってイメージを変えたいと思った時に浮かんだのは数年前つれていってもらったことのある美容師さん。 都内からはるか遠く離れた場所で、…